なぜバテるのか?

なぜすぐに疲れてしまうのか。なぜ失敗しやすいのか。この二つの疑問には相関性があります。当たり前のような話ですが、疲れるから失敗し、疲れないから失敗しにくい。失敗しやすい吹き方だから疲れるのです。

世界には疲れ知らずで失敗せず吹き続けられる奏者がいます。彼らはスーパー持久力、スーパー筋肉の持ち主なのでしょうか?そうとは限りません。

「本番に向け厳しい練習を積んで鍛え、力は強くなっているのにバテずに吹けるようにならない」という経験はありませんか?

バテる筋肉とその筋肉をバテさせる筋肉は場所が違います。練習を積むと「バテさせる筋肉」も強くなるからバテはなかなか解消されません。さらに「力を使った吹き方」は脳に記憶されるので、本番が終わり練習量が減って筋力が衰えても、脳が「同じ力を出せ!」と命令し続けます。「あれ?力が出ないぞ。練習して鍛えなければ」と感じ常に練習を続けていなくてはならず、なかなか上手くならないジレンマに陥ります。実はバテさせる筋肉を弱める事がポイントなのです。