口が決まった!

演奏中に口が動いてしまうと失敗しやすく疲れてしまいます。多くの弟子を指導し、口が動いてしまう原因を分析してきました。筋肉を合理的に使えば口を動かさず吹くことができます。それを「口が決まる」と言います。

「口を動かしてしまう筋肉がある」と考えましょう。それは口の周りの筋肉とは限りません。口が動いてしまわないようにする方法は二つあります。

一つは「良い唇のフォームを見つける」。唇の形には個人差があり見つけにくいのですが、動いてしまう理由が分かれば、良いフォームを見つけるのはさほど難しくないと思います。

もう一つは「動かそうとする力を減らす」。ピアニッシモで吹けば動かそうとする力は働きにくくなります。実は、素晴らしいフォルテやハイトーンはその延長線にあります。