ご挨拶
私が東京芸術大学を卒業した頃、同級生の多くが海を渡りウイーンなどヨーロッパ各地で学んでいました。私も一度は本場の音楽に触れたいと思い、短期間なら実現可能と考えアメリカやウィーンへ行くことにしました。
まずアメリカに行き、それから大西洋を渡ってウイーンへ。ウィーンに到着してすぐに聴いたWiener Staatsoperのオペラに大きな衝撃を受けます。
レッスン室ではウィーンフィル首席トランペット奏者の音を初めて間近で聴く事ができました。素晴らしい鳴りや自由自在に楽器を操る姿に驚き、自分との違いはいったい何なのかを考えさせられました。骨格が違う?肺活量が違う?感性が違う?疑問は尽きませんでした。
多くの金管楽器奏者が思い通りに吹けない悩みを抱えています。東京金管"Blasmusik"研究会は、一人でも多くの金管奏者が無理なく演奏し、何歳になっても上達し続ける“すべ”を身につけられるように「金管トレーニングセンター」として研究する場を提供していきたいと思います。
東京金管“Blasmusik”研究会 代表 小林 正樹