2019 第9回 門下生合宿の様子

合宿の成果。みんなで吹く事の大切さ

合宿初日の吹き始め30分は”苦しげな音”がたくさん聞こえてきます。長時間吹くと疲れて吹けなくなる音です。でも個別に修正しながらレッスンを進めるうちに全員が無理のない吹き方に変わっていきます。ただこれでは普段の個人レッスンと同じです。合宿にはもう一つ大切な意味があります。

「みんなで吹く」

みんなで吹くと何がいいのか…先生が褒めた他の人の音を聞いて、その音に近づこうとすることが一対一のレッスンとの大きな違いです。先生の見本を真似するのではなく、お互いに影響し合い、音量や”鳴り”を真似る。大きな音はこれくらい、小さな音やスラーはこんな感じ…。
そうしているうちに他の人には出来て自分には出来なかった技術を知らず知らず習得していることがあります。

今回の合宿でもたった数日間で大きく変わった人がいました。他の参加者がはっきり気付く程変わり、合宿後の大学での合奏練習で指揮者をはじめ何人もの人に褒められたそうです。「みんなで吹く」ことが少なからず影響したと思います。

最終日に「ストレスのない大きな鳴り」を全員獲得。これは毎年繰り返されるお馴染みの光景です。何かヒントを得て短時間で大きく変化する。これも恒例になっています。
合宿中に得たヒントを確実に技術に変える手助けが出来ることを、いつも嬉しく思っています。皆さんの姿を見て、今回の合宿も有意義だったと確信しました。