発音の大問題を解決!

[発音の理論]に基づいて発音することで、日本の金管奏者特有の問題を根本的に改善することができます。

その問題とは?

音を出す際に”発音の音(ポッ・シュッ・タッなど音程のない音)”が入ることです。私はアメリカ、ヨーロッパ、アジア、ロシアの奏者と一緒に吹いた経験がありますが、彼らの”発音の音”を聞いたことがありません。海外では、日本人が発音する際に”発音の音”が入ることが多いと指摘されており、私もその通りだと考えています。

唇が振動する瞬間”音”になります。発音の後に音が出るのではありません。したがって発音した際に”発音の音”が聞こえてはいけません。

ベルリンの先生は、日本人の発音を聞いて「タンギングをもっと弱く」「タンギングをしないで」とアドバイスしたそうです。何十年も前の指導ですが、現在でも有効な、進んだアプローチだと思います。

それから数十年後、アメリカのある奏者が来日しマスタークラスを行いました。その際にも「日本人の発音の問題は永遠の課題だ」と言ったそうです。日本人の問題であるタンギングは、まだ解決していません。彼は「ブレスタンギングの練習をするように」とアドバイスしたそうですが、それはベルリンでのアドバイス「タンギングをしないで」と同じです。これこそが”ノータンギング”なのです!

スタンプ教則本には”poo”の発音で、と書かれていますが、これが正しいノータンギングの発音です。口を半開きにして、息が全く出ていない状態から「フッ」と吹くのがノータンギングではありません。「フッ」ではなく「プッ」と言って下さい。「発音はベンだ」と言った先生がいらっしゃいました。ベンもプッと同じです。素晴らしいと思います。

口を閉じ、体の圧力を大気圧より高くし、息が出ていない状態を確認してからタンギングをせず「プッ」と発音する、それが正しいノータンギングです。但し、圧力が高くなり過ぎると破裂音になってしまうので、基礎理論を元に圧力を調整する必要があります。レッスンでは理論を実践しながら調整していきます。これからも正しい理論と共に、正しいノータンギングを覚えましょう。

 

小林正樹