大学生における金管特有の音①

音が客席に届かない…

大学生オーケストラの演奏会当日に指導する機会があります。GPでは、学生と舞台上で一緒に吹いたり客席で聴いてアドバイスをします。舞台上で大きな音で吹いていることを確認したのに、客席に行くとまったく存在感がない事があります。逆に、舞台の上ではこじんまりして響きが無い音でも、客席ではよく響くことがあります。

近くではうるさい(と周りの人に言われる)音でも、多くの場合、客席では心地よく響きます。金管は舞台上で音を判断するのはとても難しい楽器です。特にアマチュアの大学生は思い込みによる独りよがりな演奏になりやすいので注意が必要です。近くで聞く音で判断せず、自分の吹いた音が客席でどのように聞こえるのか、常にイメージすることが大切だと思います。